序章(塗料の分類・種類)
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前のページで,一体何を書いているのか,よくわからない方もいらっしゃるかと思いますので,はじめに,
◎下塗塗料と上塗塗料
通常の塗り替え工事は3回塗って仕上げられます。
(上塗り2回のうちの1回目を「中塗り」と表現する場合がありますが,本来の「中塗り」は
◎塗装の耐久性
ほんとうに長持ちする塗装を行おうとするならば,塗料の質を云々する以前に,塗装する前の下地処理の
◎上塗塗料のグレード・種類・分類 上塗塗料の成分のうち,耐久性を左右するといわれているのは“合成樹脂の系統”です。 アクリル → ウレタン → シリコン → フッソ というグレードがあります。 さらに,上記それぞれの“合成樹脂の系統”ごとに, 強溶剤系塗料・弱溶剤系塗料・水性塗料 という“希釈に用いる液体による区別”があることは「実録塗替物語」の[14]に書いた通りです。 それから,もう1つだけ分類方法を付け加えておくと「そのまま塗れる塗料」と「2つの別々の液体を 1液形塗料・2液形塗料 という区別があります。 現在販売されている塗料のうち(位置付けが特殊なものを除き,私が知る限りで)外壁や鉄部などの上塗りに 1液形水性アクリル樹脂塗料 1液形弱溶剤アクリル樹脂塗料 1液形強溶剤アクリル樹脂塗料 1液形水性ウレタン樹脂塗料 2液形水性ウレタン樹脂塗料 1液形弱溶剤ウレタン樹脂塗料 2液形弱溶剤ウレタン樹脂塗料 1液形強溶剤ウレタン樹脂塗料 2液形強溶剤ウレタン樹脂塗料 1液形水性シリコン樹脂塗料 2液形水性シリコン樹脂塗料 1液形弱溶剤シリコン樹脂塗料 2液形弱溶剤シリコン樹脂塗料 2液形強溶剤シリコン樹脂塗料 1液形水性フッソ樹脂塗料 2液形水性フッソ樹脂塗料 1液形弱溶剤フッソ樹脂塗料 2液形弱溶剤フッソ樹脂塗料 2液形強溶剤フッソ樹脂塗料 この列挙は,よくあるキーワード羅列のスパム行為ではありません(笑)
■ 実験した塗料について 発注者から使用する塗料の指定がない場合,どの塗料を使うかは,実質上 塗装業者が決めるわけですが, 「大手メーカーの塗料だから」 「安いから」 「塗りやすいから」 「乾燥が早いから」 「1液形塗料はラクだから」 「評判が良いから」 「ツヤが良いから」 「臭いが少ないから」 「高性能な塗料を使っていることをアピールしたいから」 「長持ちすると仕事が減るから」 以上,思い付くままにあげてみましたが,塗料の選択理由は業者の“体質”により異なります。
さて,神奈川や東京での住宅塗替え工事を主とする当店では, 従って,メインのテストは主にその2つのグレードで行いました。 以下,目次です。
第1章:あれこれ15種類 第2章:水性シリコン樹脂塗料 第3章:木部塗装 第4章:弱溶剤2液形ウレタン樹脂塗料〜弱溶剤2液形シリコン樹脂塗料
2004年4月現在,とりあえず第2章までアップしますが,読破するにはそれなりのエネルギーを 実験の結果として,耐久性に関する判断を下すためにはまだ数年必要と思われます。 結論を先に言ってしまえば,これほどの差が出るとは予想していませんでした。 つまり,「同等品同士なら,どのメーカーの塗料でも大して違わない」あるいは, ならば,どこのメーカーの何という塗料が汚れにくいのか? それは,書きませんし,御質問いただいてもお答えしません。
(もし,同業者の方で「な〜んだ,ケチ!」と思った人がいたら,私がやったように,御自身でやってみて 優れた塗料を上市しているメーカーの業績向上のため,ここで実名を公開して微力ながら役立ちたいという 但し,今後“真面目な反響”が多いようであれば,HP上での公開を検討したいと思います。
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