下塗塗料は「微弾性下塗材」とか「微弾性フィラー」とよばれるもので,塗料メーカー各社から
「アンダーフィラー弾性エクセル/日本ペイント」,「水性ソフトサーフSG/エスケー化研」,
などなど,同等品が多数発売されています。
いくつかを使い較べた結果,なんかバサバサしてるな,とか,あれ?水っぽいなあ,というように
結構違いがあります。
ただ,実際の性能がどうなのか?密着性や耐水性や温度変化に対する挙動等,塗料メーカーでは
計測してわかる差異を把握しているはずですが,何かトラブルが生じない限り,残念ながら
施工業者である私には“手応え”でしか判断できません。
この工事で採用した「ホルダーG2/関西ペイント」は他社同等品と比較すると粘りが強く,
(その分 疲れるネタですが)この粘りがイイんじゃないかという気がして当店標準です。
また,同社では「ホルダーG2」より後発の同規格品として「ホルダーZ」という廉価品があるのも
選択理由の一つです。
わざわざ廉価品を作る位だから「ホルダーG2」の方が良いのだろう,という単純な推理です。
では,廉価品「ホルダーZ」を塗ったらトラブルになるか?といえば,ならないでしょう。
であれば,たとえ数百円数千円でも工事原価を下げたい(あるいは利益を増やしたい)と考えるなら
「ホルダーG2」でなく「ホルダーZ」を採用するのが妥当な判断かもしれません。
しかしですね,端的に言って,塗装工事を行って建物に残るのは塗膜だけなわけです。
しかも,塗料代が工事総額に占める割合は2割以下が普通ですから,数千円の差額で済むならば
良さそうなものを使いたい,と私は思うのです。
●下塗材の色は,ほぼ「白」です。
ハケで縁を塗ってからローラーで平面部を塗ってゆきます。
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