外壁塗装 横浜曽根塗装店

外壁塗装の工程  木造モルタル2階建住宅 外壁塗装 塗替え

[ 後日譚 ]

 

 

工事が終了して2日後の夜,施主様から以下のようなメールをいただきました。

 

 


2003.10.09 23:09 Subject: 有難うございました。
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曽根匡史さま

Google で検索して出てきた中から「自分の家だとしたらどう塗るか」を考える
というコピーが妙に気になり、HPを一週間かけて熟読し、はや一年経ちました。

今、我が家は新しい作品に生まれ変わりました。
あえて、曽根さんたちの仕事を作品と呼ばせていただくわけは、毎日作業を見ていて
あっッ、この人たちは絵を描いているんだなと思うようになってきました。
私達夫婦もモノ作りのハシクレ。
ポリシーを持って仕事をされているのがビシビシと伝わってきて、
やはり、HPのコピーのとおりだね、と話していました。

本当に、素晴らしい作品を作っていただき有難うございました。
それから、ご挨拶できませんでしたが「青木さん」たちにもよろしくお伝えください。
(日本立体地図頑張ってください!)

 

 

 

曽根塗装店は激安店ではありませんので,あちこちの業者に見積りさせている方からは,
「おたくは高い分長持ちするんですか?」と質問されることがよくあります。
そうでなければ余計に金を出す意味が無いではないか,とおっしゃるわけです。

そういう方達が決まって口にするのが『費用対効果』とか『コストメリット』です。
それだけで考えれば,確かに,曽根塗装店はかなり無駄なことをしている可能性があります。

なぜかというに,養生の精度とか,塗り分けのラインの直線性とか,仕上りの肌の平滑性とか,
キレイに仕上げるために費やす労力と耐久性とは おそらくあまり関係がないでしょうし,
何よりも早く終わらせて安くあげることを最優先に考えて作業しようと思えば,
施主さんにはわからない範囲でいくらでも“工夫”できてしまう業種だからです。

つまり,真剣にコストダウンを考えるなら「どの程度手を抜いても平気か?」という
すごく淋しい領域の話にならざるを得ません。

斯様に世知辛い風潮の中で,「たかがペンキ塗り」としか思われないようなことを
K様のように『作品』と感受してくださる施主様は皆無に近いでしょうから,
この1通は 現場で作業した人間として,ものすごくうれしく思いました。

(K様の御職業は『会社員&音楽家』で,お家の中にスタジオがあります)

 

さて,それから数週間後,なにげなくGoogleで「曽根塗装店」を検索してみたら
私が知らないサイトからのリンク↓を発見しました。
(塗装工事に無関係なところはカットしてあります)

 

 

 

ああっ!そういえば,見積参上の際,奥様もCDを出されているミュージシャンで,
HPを開設されているというお話を(チラっと)伺った記憶が。

私は,訪問セールスの猛攻の中,御夫婦の意見が割れていたことに初めて気付くと同時に,
しかし結果として,とても喜んでいただけたことがわかって,たいへんうれしく思いました。

 

以上が,ページタイトルの[ 後日譚 ]なんですが,
ペンキ屋のHPですから,塗装のその後についても書いておきます。

 

塗料の私的実験の結果により採用した低汚染形塗料での外壁塗装のその後の状況については,
外壁塗装終了後2年目の写真を掲載したこのページの通り,かなり優秀です。
訪ねて来られるお客さんが「どうして白いのに汚れないの?」と不思議がるそうです。

笠木を改良したベランダの手摺壁↓は汚れにくくて当たり前です。
(マウスポインタを乗せると施工前の写真に変わります)

施工前と外壁塗装終了2年後

けれども,ここ↓が汚れないのは塗料の性能によるところが大きいです。
(マウスポインタを乗せると施工前の写真に変わります)

施工前と外壁塗装終了2年後/窓水切下

但し,全く汚れないわけではありません。
破風に相当する この部分↓は汚れた水しか通らないので黒っぽくなっています。
でも,布で拭くと落ちるのです。(赤丸の部分)

外壁塗装終了2年後/破風

        ※ガセネタの低汚染塗料は拭いても落ちません。

 

また,原価が見積金額を超えた(^-^;)ベランダの床面には膨れはありませんでしたが,
ややコケが生じていました。

外壁塗装終了2年後/ベランダ

「防藻防カビ」の塗料ではないので仕方がないのかもしれません。
また,化け学に強い群馬県の塗装店「今井塗装」の今井さんがおっしゃるには,
『そのような薬剤は徐々に塗膜から溶け出すようにしておかないと効果が出ないので,
防水の上塗用としては穴だらけの塗膜として欠陥になりかねず難しいのではないか』
とのことです。

 

それから,「浴室の天井はぜんぜん掃除しなくてもカビは生じない」とのことで,
2年後の時点では,まだ塗った当時と変わらない感じでした。
(マウスポインタを乗せると照明を消した写真に変わります)

浴室天井塗装2年後

浴室内の塗装前の下地調整は「エマルションパテは使用厳禁,カチオンフィラーで行うべし」
というのが塗料メーカーのカタログの定説なのですが,コテでツルツルにフラットにするのは
相当腕の良い左官職人でなければ不可能ですし,カチオンフィラーは乾いたらとても硬いので
削って(磨いて)平滑にするのは やはりムリだと思います。
なので,妥協策として,一応『耐水形』のエマルションパテを使用したものの,
K様のお家の浴室は特に湿気がこもりやすい造りなので,実は やや不安でした。
外装用の2液形塗料で3回塗りしたのが効いてくれたのだろうと思います。

 

5年目にまたお伺いして状況を確認したいと考えています。

最後にもう一度, K様,ありがとうございました m(_ _)m

 


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