外壁塗装 横浜曽根塗装店

実録塗替え物語 サイディング外壁塗装 塗替え工事の写真日記

[06]2001.04.26 シーリング(コーキング)


● 雨は止みました。とても良いお天気です。曽根塗装店のシートを取り付けました。

 

曽根塗装店シート

 

● ここで曽根塗装店の現メンバーを御紹介させていただきます。

  左が,青木茂(59歳)
  当店には私が小学校6年生の時に加わって以来,勤続28年!
  登山と立体地図製作のマニアです。

  中央は,瀬川光(25歳)
  4月から加わった新人ですが,経験は7年,とても真面目な青年です。

  そして右が,HP作成者兼雑用係兼職人兼当店代表の私,曽根匡史
  24日に40歳になりました。

 

曽根塗装店メンバー

 

---------------------------------------------------------------------

● さて,本日の作業はシーリングの補修です。
  「シーリング」は「コーキング」ともよばれる,練り歯磨き状の材料で,
  建物内部への雨水の侵入を防ぐため窓の廻りやサイディングボードのつなぎ目に
  充填されています。

  シーリングは,永久的な寿命をもつものではなく,

  痩せてくる→古いタイヤのように細かいひび割れが生じる→裂ける

  というふうに劣化が進んでゆきます。
  経時劣化(老化)による弾力性の低下のためシーリング自体が裂ける場合のほか,
  シーリングがサイディング断面から離れて(剥がれて)しまうこともあります。
  状態が悪ければ,既存のシーリングは撤去してやり直す必要があります。

  見積の時点では当然足場がありませんから,痩せている既存のシーリングの上から
  シーリングを重ねる「増し打ち」で大丈夫だろうと思っていました。
  ところが,足場がかかってから見ると,2階より上のシーリングは,もっと傷んで
  いることがわかりました。

 

サイディングの継ぎ目

 

  これだけ傷んでいると「増し打ち」で済ますわけにはいきません。
  悪いところは,撤去してやり直す「打ち替え」を行うことにしました。
  まず,カッターナイフで切り込みを入れます。

 

シーリングにカッター

 

  つまんで撤去します。
  白いのはシーリング,黒いのは「バックアップ材」です。
  シーリングの下に「バックアップ材」が入れられているのは,
  シーリングが目地の底に接着しないようにするための処置です。
  左右のみに接着している「2面接着」の方が,動きに強く,丈夫なのだそうです。

 

シーリング撤去

 

  「バックアップ材」ごと取れてしまった部分には新たな「バックアップ材」を
  詰めます。 

 

バックアップ材挿入

 

  シーリングを充填する部分の両端に紙テープを貼り,新しいシーリング材が
  ちゃんとサイディングの断面にくっ付くように「プライマー」といわれる
  接着剤のような役割をする透明の液体をハケ塗りします。

 

サイディングの継ぎ目

 

  そして,シーリングを充填。

 

シーリング充填

 

  ヘラで均します。

 

シーリング材ヘラ押さえ

 

  紙テープを撤去して出来上がりです。

 

シーリング完了

 

  これだけ↓撤去しました。
  (痩せているだけの部分は「増し打ち」をしました。)

 

撤去した古いシーリング材

 

 ※シーリングについて,詳しくは下記ページをごらんください

 サイディングのコーキングシーリング)のやり方

---------------------------------------------------------------------

● 余談ですが,
  去年施工させていただいた築9年のお宅は,シーリングがサイディングから
  離れて(剥がれて)口を開けている部分が全体の5割以上にも及んでいたため,
  塗り替える前に,古いシーリングを全部撤去して打ち直しをしました。
  そのお宅は延べ床面積40坪以上の,大きめのお家でしたが,古いシーリングを
  撤去する作業だけで,4人がかり2日間かかっても終わりませんでした。
  それだけの手間がかかるということは,それだけのお金もかかります...。
  工事が終わってから,施主さんに,
  『次の塗り替えの時にはまたシーリングのやり直しをしなければならないので
   しょうか?』
  と尋ねられました。
  建物によっても違ってくると思いますので,実際に年数が経ってみないと
  わからない,というのが正直なところで,「サイディングボードは温度差で
  収縮するので,その分,シーリングへの負担が大きい」という説からすると,
  サイディングに使われるというのは,シーリングにとってはかなり厳しい条件の
  ようです。
  私は,築後6〜7年程度でシーリングが口を開けているのを何度も見ているので,
  10年もたないのではないか?と思っています。
  また,「シーリング充填の前に,プライマーをきちんと塗ったかどうか」など,
  耐久性は施工の質に非常に大きく左右されるようで,そのような,品質の人為的な
  不確実性を排除するために,今後はシーリング不要のサイディングが主流になって
  ゆくらしいです。

---------------------------------------------------------------------

● 次回は養生です。

 

 

区切線

実録塗替え物語     「塗替物語」の直前のページへ   「塗替物語」の次のページへ
区切線

曽根塗装店トップページへ   サイトマップはこちらです

無断転載禁止
《 外壁塗装 塗替え 建築塗装  曽根塗装店  神奈川県横浜市 》