外壁塗装 横浜曽根塗装店

DIY外壁塗装 DIYで外壁塗装を目指す会社員Mさんと塗装店店主 静岡⇔横浜 書簡集

[047]2005.11.27(日)00:23

 subject: ケレン,2液形塗料,希釈率,タスペーサー

 


M様

雨樋,写真で見る限り,旭化成のヘーベルハウスで使われているものに似ているので,
その指定品とかになっていれば,たぶん,絶版にはなっていないだろうと思いますが,
もし絶版の場合,

> ダメなら切り詰め予定ですんで

で,切り詰めて接続しようにも,その接続のための部材が入手不可の場合があるのですよ...。

洗浄機は「ケルヒャー」ですね。
8Mpa+回転ノズルなら,至近距離から丁寧に洗えば,なんとか大丈夫でしょう。

> ベルトサンダー導入しました

ベルトサンダーはどちらかというと,床面向きのような気がしますけど,どうなのでしょうか?
曽根塗装店にはベルトサンダーないもんで(笑)

> 木部は、黒っぽい白あたりで(汚れが目立たない程度)で、艶等はこだわらないので、
> 白系色で、ヒビが入りにくい物がベストです ← それが、そうは無いですよね^^;

『ヒビが入りにくい物』としては,劣化すると粉になる調合ペイント(SOPではなくOP)の
白なんですが,4kg缶では入手困難と思います。
これを採用されたい場合,入手可能かどうか,調べてみます。

> 暫くはケレンして錆止め中心なので、エポックマイルド・ケレン用具など注文しました。

唐草や庇など現状新築時のままのトタンは,特に錆がひどいわけではないと思いますので
120番のサンドペーパーによるケレンで十分です。
塗装よりも防錆効果の高い亜鉛メッキ層を剥がすほどのケレンはやり過ぎです。

「エポックマイルド#2000」の塗装間隔は「16時間以上10日以内」です。
つまり,「10日以内に上塗りしてね」という指定なわけです。
よって,今は気温が低いとはいっても,できれば,せめて2週間以内くらいに上塗したほうが
よろしいかと。
エポキシ系塗料は完全硬化すると,上塗塗料の密着を阻害することがあるという話ですので。

それから,「エポックマイルド」には1液形の「#1000」と2液形の「#2000」があり,
Mさんが電撃的に発注した「#2000」は,厚く塗るためのボテボテしたネタです。
開缶すると,液体というよりは,「明治ブルガリアヨーグルト プレーンタイプ」みたいに
なってるので,十分撹拌してから使ってください。

まさかここまでイクとは...頑張ってくださいね (^^;)

> ◎ベースに対しての10%のシンナーですか?
> 全体に対しての10%でしょうか?

「ベース(主剤)」に「硬化剤」を加えた『全体』に対しての10%です。
現在当店で使用している塗料の半分以上は2液形で,配合比とか希釈率がバラバラです。
なので,当店では,事前に下のような表を作ってあります。

エポックマイルド#2000配合表

 

セラMシリコン2配合表

便利でしょ?(特に,水谷ペイントはカタログに希釈割合の%表記が無いので)

ちなみに,塗料メーカーとか塗料店の人にこれ↑を見せると,例外なく,びっくりします。
なんでかと聞くと,秤を使わないペンキ屋が普通なのだそうです。

> ◎希釈する時は、外壁塗装の話から 0〜10%ぐらいなら、
> 5%ぐらいが良さそうですか?

外壁用水性上塗塗料の場合とは異なり,塗料によってかなり違います。
カタログ記載の希釈範囲の下限でもすいすい塗れる塗料もあれば,
上限まで延ばしてもボテボテしていて,キレイに塗りにくい塗料もあります。

ローラーで塗るのか/ハケ塗りするのか,ベタ面なのか/細物なのか,暑いか/寒いか,
塗り肌優先なのか/膜厚優先なのか,状況によって,少なめの希釈から試して決めます。

長持ちさせたいと思えば,なるべく下限近くで塗りたいと思うでしょうが,
無闇に厚く塗れば良いというものでもないので,あまりにもゴテゴテになってしまうようだったら,
多めに延ばして“乗せるように”やさしく塗るのもテクです。

希釈率は施主さんがチェックしきれないので,イタイ職人はカタログなんか無視して
作業効率を最優先,塗りやすいコミまでじゃんじゃん延ばしてしまいます。
ハケ塗りする場合,希釈の具合によって,作業性と塗り肌に大差が出ますから,
どれほどの違いがあるか,ぜひ,体験してみてください。

> ◎シーラ終わって、取り付けた後は、歩く所に気をつけますか?

「タスペーサー」のパンフレットには,装填個所のすぐ横に乗ると割れる場合があるので注意,
というようなことが書いてありますが,実際に「03」を使用した経験からすると,
気にせず歩いても平気でした。

> ◎これって、取り付けて上塗り終わって乾燥した後に...取り外しますか?

入れたままです。
現状で,あと3回塗っても塞がらないくらい=屋根材の厚み分くらいの隙間がある場合,
装填する必要はありません。(脱落する可能性があります)

なお,「タスペーサー」自体の経年劣化について,製造元に問い合わせたところ,
材質はポリカーボネート
http://www.polycarbo.gr.jp/feature/feature_01.html
なので,問題ないという回答でした。

> > 「水系カスタムシリコン」でいいんじゃないですか?
> そんな...ことは、無いですよ 「自分の家なら....」
> 個人的には、10年に1回ですから多少は良い物をと

【編註:水谷ペイントのK所長,読んでますか?】って書いておきます (^o^)

ただ,2万円強の差額というのは,熾烈な価格競争を強いられる施工業者にとっては
決して安くはありません。

施主さんに「シリコン塗ります」って言って,安く済むシリコンのカタログ“だけ”渡せば,
「水系カスタムシリコン」と「水系シリコン」の価格差を知らないシロウトさんには
あっさり通用してしまいますし。(「Q&A」の25番のように)

依頼者側も“費用対効果”みたいな経済性最重視で判断しようとする人が圧倒的大多数です。
なので,当店のアンケートに
「あなたが塗装工事を依頼する場合,もっとも重要だと思うことはなんですか?」

という設問がありますけど,最多回答は「施工の質」じゃなくて,断トツに
「施工の質と価格のバランス」

です。
“施工の質”があなたに分かるのですか?って,ツッコミ入れたくなるのですが,
Mさんの答えもそれでしたよね?
      ↓
http://www.sone-tosouten.com/13diy/005_m03.htm

> 自己満足は大事(*^.^*)

って,転向しましたね(笑)

[047]2005.11.27(日)00:23


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