ＨＰからの外壁塗装の見積り御依頼により，施工させていただきました。（施工当時 築１２年目です）
外壁は溝のあるＡＬＣパネルです。

外壁色は施主様のご希望により，「新築当時の色」ではなく，年数を経てやや薄くなった「現状と同じ色」で塗装しました。
つまり，「色が変わった」のではなくて，「汚れが無くなった」状態に近いわけです。
汚れが無くなるだけでこうも印象が変わるとは想像が付かず，「彩色」ではなくても「新生」というに相応しい仕上がりになりました。

黒くなっている溝はＡＬＣパネルの継目です。
充填されている「シーリング」（コーキング）の成分により，「ブリード」という現象を生じており，変色している状況です。

全面に下塗を行う前に，「ブリード」の再発生を抑えるための，銀色の高価な下塗「シープラ／関西ペイント」を採用しました。
写真に写っているのは３缶ですが，結局これでは足らず，もう１缶追加となりました。

新築時には，現場での塗装前に下地処理して埋めるべきＡＬＣの穴がそのままに塗装されていました。

隣家と近い面の壁面は，ほとんどＡＬＣの地肌がそのまま見える状況になっていましたが，
これは塗装が劣化したためではなく，単純に新築時の塗装工事の施工不良です。

欠けたまま塗装されているところもありました。

完工後にお渡しした工事記録のＤＶＤには，オリジナルサイズの写真ファイル２６５枚を収録しましたが，
後日，それを全部プリントしてアルバムを作成されたと伺って，見せてもらいに行きました。

また，施工後には奥様より，メール３回に分けて，施主様の立場からの塗装工事日報をいただきました。
たいへん長文であり，拝読して初めて知った裏話など，非常に興味深い内容で，
宣伝に利用することも可能ではありますが，あえて掲載せず，私の宝物にしておきます（笑）