●単身 追加工事の浴室天井の塗装に伺いました。
塗装する面をできるだけ乾燥した状態にすべく,この日に合わせて,前日はお風呂に入らないように,
また,前々日は入浴後 窓を開けっ放しにしておいてくださるように,お願いしておきました。
まずは養生です。
床面と浴槽に滑りにくい厚手のビニールを張ります。
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●布シートを敷いて脚立を並べます。
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●アルコールでびちょびちょにした布で天井面を拭きましたが,
カビは漆喰に喰い込んでいて落ちませんでした。
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●照明のガラスカバーは取り外し,タイル面にテープ付きビニールを張ります。
(このビニールは広げると3mあります)
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●漆喰とタイルの境目には目地が有ったり無かったりしていて中途半端なので,
目地巾分を塗ってしまうことにしてテープを貼ります。
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●この浴室には換気扇がなく湿気がこもりやすいため,カビが生えやすいので,
拭き掃除がしやすいように,塗装は艶有の仕上を行うことになりました。
一見平らに見える天井もよく見るとコテ跡や小穴があります。
艶消で仕上げる場合にはこのような下地のアラは目立ちませんが,
艶有で仕上げる場合には非常に目立ってしまいますので,これを修正します。
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●まず,出っ張りを削ってしまうことにしました。
右側の電動工具は三角形の研削面が振動,左側のものは円形の研削面が振動しながら回転します。
角や狭いところは三角形の工具,広い面は円形の工具を使用,いずれも掃除機のホースをつなげると
研削面に開いている穴から粉塵を吸い込む仕組みになっています。
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●次に鋼のヘラで耐水形の「パテ」を付けます。
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「パテ」というのは“水で練った小麦粉”のようなもので,段差や穴を埋めるために使用するものです。
乾くと水分が蒸発した分だけ痩せるので,0.5ミリ程度以上の段差がある場合には2〜3回付けないと
平らになりませんし,乾くのを待つ時間も必要になります。
なので,パテ付けする前に段差を削ったわけです。
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●ちょんちょんちょん,と,小穴を先に埋めてから,全面にパテを付けている途中で撮った写真です。
手前が付け終わったところです。
全面にパテを付け終わってから乾くまで,ちょうどランチタイムであります。
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●パテが乾いてから再び電動工具で研摩しました。
●下塗の塗料は帯の下塗に使用したものと同じ2液型の塗料です。
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●全面にハケ塗りして,本日の作業は終了です。
(マウスポインタを乗せると施工前の写真に変わります)
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ちなみに,艶消仕上げの場合は,もっと大雑把な下地調整でも凸凹は目立ちません。
「NAD形」とか「ターペン可溶形」とか「非水エマルション」とかとよばれる塗料,
例えば,大日本塗料の「ビルデック」を直接2〜3回ローラー塗りすればおしまいなので簡単です。
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