木造モルタル2階建住宅 外壁塗装 塗替え
●朝一番で撮った,足場のある風景です。 本日は足場にシートを取り付ける作業から始めました。 (マウスポインタを乗せると夕方撮った写真に変わります)
●足場にシートを張り終わってからベランダ床面の下地処理です。 昨日の続きで,ベランダ内の壁面最下部の「弾性リシン」の剥がしと平行して,床面に溝を掘ります。 写真の電動工具先端の円盤の部分にはダイヤモンドの細かい粒々が埋込まれており,これで掘ります。 断面が「V字形」の溝を掘るので,「Vカット」といいます。
上の写真の円盤は直径90ミリ,壁際は下の写真の40ミリの刃で掘ります。
●左はもともと付いている溝で,右はVカットして広げたところです。 それぞれの隣にあるのは「バックアップ材」といわれるスポンジのような部材で巾は5ミリです。
●さらに,横長方向にも溝を掘ります。 ほぼ中央部に印を付けて,それに沿ってVカットします。
●私がVカットしているところを相方に撮ってもらいました。 煙のような物凄い粉塵が発生します。 なので高圧水洗の前にやるわけであります。
●「弾性リシン」の剥がしと「Vカット」が終了,掃き掃除してから撮った写真です。
●さて,一般の方は「なんで溝を掘るの?」という疑問をもたれると思いますので, ここで簡単な御説明をいたします。
このモルタルの下には新築時の防水層があり,今回,この上に新たに防水層を付加します。 その防水層は水分・湿気を完全に遮断しますが,施工前にいくら干しても, モルタルに含まれている水分(湿気)は0%にはなりません。 つまり,新旧2つの防水層に水分を含んだモルタルがサンドイッチ状に挟まれることになり, 施工後,水分の熱膨張により新しい防水層が押し上げられて膨れてしまう場合があります。 それを防ぐための湿気の抜け道を作っておく仕掛けの一部がこの溝なのです。
これから追々,写真と図で解説しますので,最後までご覧になれば「なるほどなー」と納得して いただけると思います。