外壁塗装 横浜曽根塗装店

塗料の黙示録(塗料の比較テスト) 比較試験による塗料性能解明の試み

第2章:水性シリコン樹脂塗料
【1】塗り板の準備


実は,[第1章]のテストには,“不公平”があります。

それは,15枚の「塗り板」を塗付した時期が異なることで,屋根に設置する半年以上前に塗ったものも
あれば,数日前に塗ったばかりのものもあり,とてもイコールコンディションとは言えないのです。

塗料は通常,塗ってから数時間で乾燥して触っても手に付かなくなりますが,厳密には“完全に”乾燥する
までには数日から数週間,あるいは数カ月を要するそうで,特に「低汚染性」が十分に発揮されるまで
一定の乾燥時間が必要であるといわれています。

でも,実際の塗装現場では,塗ってから数日以内に雨が降ることはザラにありますから,塗料が“完全に”
乾燥するまで屋内に置いてからテストを開始したのでは現実離れしており,テストの意味がありません。

この[第2章]では,その点に留意し,同じ日に塗付して,塗付の翌日に同時に屋根に設置しました。
これならば,設置後何日目で雨が降ろうが,等しく同一条件です。
また, ジャンルを水性シリコン樹脂塗料に絞って行いました。

以下,塗り板の準備段階からレポートします。

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■ 2003.04.28

板は250mm×220mm,厚さ5mmのスレート板(セメント系の板)です。
硬くて切るのがタイヘンなので,知り合いの業者に依頼して,カットしてもらいました。
取付のための直径4mmの穴を3ケ所開けてから,塗装します。
一番初めに塗るのは「ラフトンエポキシシーラー/スズカファイン」という強溶剤の透明な下塗塗料です。
非常に臭気が強いですが,スレート板のように吸い込みが激しい場合の下塗に適した塗料で,
表側だけでなく,裏側も塗っておきます。

「塗り板」の下塗り

 

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■ 2003.05.01

3日後,上塗として弱溶剤2液形シリコン樹脂塗料「パワーシリコンマイルド2/水谷ペイント」を2回,
両面に塗付します。(渋い緑色です)

「塗り板」の上塗塗料

この塗料を塗り終わった段階で「塗り板」の“下地”は完成です。

 

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■ 2003.05.03

ここからが“塗り替え”にあたる工程です。
2日後,板の外周部をマスキングして,水性の「ワイドシーラー/恒和化学」を塗付。(透明です)

「塗り板」の下塗塗料1

 

同日,2時間後,板の上半分に凹凸の模様を付けるため,微弾性下塗材「ホルダーG2/関西ペイント」を
3%希釈してパターンローラーで塗付。(当日夜,マスキングを除去)

「塗り板」の下塗塗料2

 

塗り板の上半分に模様付け

 

以上で,「塗り板」の準備は完了です。
この後,テストする上塗塗料を2回塗ります。

 


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