外壁塗装を塗替える場合の塗料の種類
ここでは,モルタルやサイディングなどの外壁の塗装を塗り替える場合に, どのような選択肢があるのかを簡単に説明します。 (模様や柄を付け加えるための吹き付けによる塗装については除きます) |
1.外壁塗装の下塗用塗料について
最近は塗替えの場合に「下塗を省略できる」と称する塗料も登場していますが,そういう塗料でも (1) シーラー ・・・・・・・ 吸い込ませて表面を固め,上塗りの密着を良くする (2) 微弾性フィラー ・・・・ シーラーよりも厚めに塗る必要がある場合に使用する シーラーにもフィラーにも多くのタイプがあり,下地の種類や状態によって適切なものを選ぶことが 下地の状態が非常に悪い場合は,シーラーの後にさらにフィラーを塗ることもあります。
近年の塗替え工事ではシーラーに代わって「微弾性フィラー」「微弾性下塗材」とよばれる下塗材が シーラーはほとんど厚みが付かないので,細かい穴やひび割れがたくさんある場合などは, また,微弾性フィラーは希釈割合と使用するローラーの種類によって使用量と仕上りが異なります。
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2.外壁塗装の上塗用塗料について
外壁塗装は通常,下塗りの後に上塗り塗料を2回塗りして仕上げます。
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ですから,例えば,この表を見て,「シリコンだから上等」とは言えません。
新築時には,施主さんや建築業者から塗料の種類を指定されることは滅多にありませんから, |
3.何を塗れば良いのか?
端的に言えば,外壁の塗替えを行って“建物に残る”のは塗料だけです。
なんとなれば,現在,20年くらいの寿命をもつ塗料は実在するようですから,そのような高耐久な
塗装は有効な“延命策”ですが,(塗装屋らしからぬ極言をしてしまえば)“表面に膜を作るだけ”
例えば,木造モルタルの外壁にはひび割れが生じます。 つまり,個人的には,【高耐久塗料の採用によるメンテナンス周期の延長】はせいぜい10年が限度 さらにまた,建物自体にはダメージを及ぼさなくても,塗替えの大きな理由となる“汚れ”の
非常に漠然とした例えですが,「30年の間に10年ごとに3回塗替えるよりも,6年ごとに5回
・・・・・振り出しに戻る・・・・・
結局,「何を塗れば良いのか」は素材の状態や立地条件,そして,施主さんの嗜好や考え方によって
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“どういう塗料を塗るか”ということ,“どのように塗るか”ということは, “どんな色を塗るか”ということよりも,はるかに重要なことです。 見積もりを依頼する際には業者と十分に相談して決めるようにして下さい。 |
もう少し詳しく知りたい方は,下記のページをご参照ください。
『塗替えQ&A』 > 基礎知識:5 > 建築塗装用語集:塗料・材料