外壁塗装 横浜曽根塗装店

DIY外壁塗装 DIYで外壁塗装を目指す会社員Mさんと塗装店店主 静岡⇔横浜 書簡集

[011]2005.10.11(火)16:44

 subject: 下地処理と養生資材について

 


M様

はじめに,
「Subject: すいません、確認で・・」以降,Mさんからのメールの文字がデカくなって
こんな↓感じなのです。

メールの画面表示

ちと読みずらいので,できれば元に戻してくださるようお願いいたします。

さて,テラスの屋根を外して,工事っぽくなってきましたね。

> 元々は、破風・鼻隠っていうんですか?その辺を塗り替えないと
> 汚いねって、女房と話したことから、始まって、

これも今回塗装する予定ですか?
素材は何でしょうか?
木材ですか?セメント系の板ですか?

> 屋根なんですけど、2年ほど前に自分で塗りました。屋根用水性塗料
> 外壁終わってから、
> 屋根も塗り替えたいと、考えているのですが
> エコカチオンシーラーとか使えるものですか?
> 屋根は、屋根で下塗り等やはり違うものでしょうか?

「エコカチオンシーラー」は屋根用水性塗料のシーラーと成分が似ているのではないか
と思いますが,しくじったらかなりマズイ冒険ですから,屋根を塗るときには専用品を
使うことをおすすめします。

また,前回の塗り替えの際に,下地調整に問題がある場合は,5年以内に剥がれてくるでしょう。
もし,そうなったら,不良塗膜を完全に剥離するのは現実的ではありませんので,
塗り替えではなく,葺き替えをおすすめします。

> このテラス、自分で取り付けしたのですが、その時にあったひび割れは・・・
> コーキンしてしまいました。

初めて写真を送っていただいたときに,この筋はもしかして,と思ったのですが,
やっぱりそうだったんですね...。

これがもし,「シリコン」のコーキングだと,結構厄介です。
指で強めにこすってから,指と指をこすりあわせたときにスルスル滑る感じがしたら,
「シリコン」です。
べたつく感じなら,「シリコン」ではありません。

「シリコン」の場合は,その上には養生テープも塗料も「低モジュラス変成シリコン」も
「樹脂モルタル」もくっ付きません。
対処方法としては,以下3つです。

・完全に削り取る
壁の模様にも食い込んでいると思いますので,壁の模様ごと削り取って,補修。
でも,これはDIYでは現実的ではありませんね。

・ある程度削り取ってから,「シープラ/関西ペイント」を下塗する
1セット1kgの2液形塗料で,1万円以上します。
その半額以下で「ペインター20/信越化学」という1液形のものもあります。(値段相応)

・そのまま塗る
はじいても,あとでそこの塗料が剥げても,周りがキタナクなっても,しょうがないな,
と諦めるわけです。
何でもはじくので,水が入ることはないです。

「シリコン」ではない場合でも,その上からそのまま塗装するとノリが悪かったり,
ブリードしたりするので,「シープラ」もしくは「逆プライマー」を塗っておいた方が
良いでしょう。(気にしなければそのまま)

> 多少、樹脂モルタル調べたのですが、ホームセンターにあれば、
> 特別問わないですか?

ビス穴よりも大きくて埋めたい穴とか欠損はありますか?
なければ樹脂モルタルは不要です。

一応書いておくと,モルタル=セメント+砂+水で,
「樹脂モルタル」は水の代わり,もしくは,水と合わせて接着剤を混入するものです。
単なるモルタルよりも強度が増し,吸水が低下します。

ホームセンターに行けば,「セメント+砂」の状態で「既調合モルタル」「プレミックスモルタル」
というようなものが売っていると思いますので,それに加える水性の接着剤を購入すればOKです。
接着剤がホームセンターに無い場合,建材店に行けば入手できます。

最後に,養生までの作業にあたってとりあえず揃えておきたいモノについて。

塗装職人が常に身に付けている最小限の道具で,「腰袋」といわれる袋,その中に入れておく
「皮スキ」とよばれる鉄ヘラ,「ラスター」あるいは「ダスター」とよばれる掃除用のハケ,
それに,「はさみ」と「カッター」です。
このほかに,仕事の内容に合わせて,サンドペーパーなどを入れます。

塗装職人の腰袋とその中身

養生資材は,ガムテープと紙テープの他,(たぶんもう買ってあると思いますが)窓やドアを
養生する際に便利な「ロールマスカー」とよばれるテープ付きビニールです。
当店では見ただけで区別がつくように,テープの色が段ボール色の1100mm,黄緑色の550mm,
サンゴ色の300mmの3種類を主に使っています。
もっと巾の広い物や厚めのビニールが使われているものなど,いろいろあります。

マスキング用ロールマスカー

養生ビニールは厚さがいろいろですので注意してください。
下の写真は左から,「0.03ミリの透明」「0.05ミリの緑」「0.05ミリ?の黒」の3種類の
ビニールです。

マスキング用ポリシート

・「0.03ミリの透明」は大きな窓やドアを養生する場合などに使用します。

・「0.05ミリの緑」は床面や下屋根などの養生に使うノンスリップタイプです。

・「0.05ミリ?の黒」はタイル張りの床面や通路などの養生に使うもので,
  表面に滑り止めのための微小な凹凸模様があります。

床面はお花見で使う「ブルーシート」でも良いのですが,馴染みが良くないので,
布シートがほしいところです。(古いシーツでも可)
布シートは塗料が垂れたときにある程度吸い込んでくれるかわりに,下に通ってしまうことが
あるので,床がタイルとかモルタルのところは布シートを敷く前にビニールを敷くとベターです。

ここ1週間,お天気が悪くて,ずーっと現場が止まってます。
Mさんとやりとりするのにはちょうど良かったのですが,明日からは現場に復帰できそうなので,
これからはレスが遅れるかもしれません。
御了承ください。

それでは次の週末,頑張ってくださいね。

[011]2005.10.11(火)16:44


前のメール  次のメール

 曽根塗装店トップページ  DIY外壁塗装   サイトマップはこちらです

無断転載禁止
《 外壁塗装 塗替え 建築塗装  曽根塗装店  神奈川県横浜市 》