エスケー化研より「バスタブコート」という塗料が販売されています。
道具は揃えておられるようですから,施工マニュアル(かなり詳細です)を入手すれば,
多少心得のあるかたなら,施工できると思います。
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但し,「バスタブコート」は強溶剤系の塗料です。中毒になるおそれがあり,
状況を想像すると,非常に危険なので,御自身での施工はヤメた方が良いと
私は思います。死ぬこともあります。
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当店では施工したことはありませんが,見積を,といわれて調べたことがありますので,一応,
参考までに記しておきます。
ローラーでも施工できるらしいのですが,塗付面にローラーの繊維が残るとブツになるような
気がしたので,私は吹き付けでの施工を想定しました。
洗浄(湯垢や石鹸などの付着物を完全に除去)
→乾燥
→目荒らし
※ ツルツルの面には塗料の付着性が良くないので,サンドペーパーなどで
細かいスリ傷をあえて付ける
(↑ ここまでの工程が不十分であれば,塗料の膜の寿命以前に剥がれてしまうと思います。)
→パテかい
→研ぎ
→水洗い(または掃除機)
→乾燥
→養生(=マスキング)
※ 塗装しない部分へのテープ,ビニールフィルムなどでのカバー
→吹き付け
→乾燥
→養生撤去
→中研ぎ
→水洗い(または掃除機)
→乾燥
→養生
※ 養生を2度行うのは,1度目の養生のまま2度目の塗装を行う際に,
すでに養生に付着している塗料がパラパラと落ちて,塗付面にくっ付いてしまうからです。
→吹き付け
→乾燥
→養生撤去,完成
と,すごく手間のかかる工程です。
こりゃ安くはできないと考え,工事期間最短3日,
バスタブ1つ=13万位という返事をしたところ,没になりました。
その後,同業の方から,「バスタブコート」で施工したが非常に手間がかかり大赤字
という話を聞き,没になって良かった,と安心しました(笑)
以後,同様の依頼がありましたが,
『「バスタブコート」にはクレンザーやタワシなどを掃除に使ってはいかんという
但し書きがあり,耐久性がどのくらいなのかもやってみないとわかりません。
それでもよろしいですか?』
とお伺いして,没,施主さんは丸ごと交換されました。
「バスタブコート」の他にもユニットバス用の塗料が発売されているかもしれませんが,
当店と取り引きのある塗料店ではこれ以外は扱っていないという返事でした。
もし,外装用の塗料を塗っても密着に問題があり,もたない(剥がれる)と思います。
プロに依頼するのであれば,常温で乾燥する塗料でなく,塗付後に紫外線の照射によって
塗料を秒速で硬化させるという,UV塗装という方法があるようです。特別な機器が必要で,
これを行う業者のHPを見たことがあります。
(アドレスは失念,検索サイトで調べてみてください)。
また,塗るのではなく,フィルムを貼る工法もあるようです。
現場で顔を合わせたユニット工事の人に聞いてみたことがありますが,
『壁面,天井はイケるけど,アール部は無理じゃないか』
という話でした。
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