● いよいよ着工です。
朝8時に私が現場到着。間もなく,足場業者のトラックが来ました。
足場業者は,埼玉県の「原島塗装店」の紹介で
当店とおつき合いすることになった
「渡邊興業」です。はるばる埼玉県より来ていただきました。
30代前半の社長以下,みんな若いですが礼儀正しく,きっちりした足場を
組んでくれます。
塗装の作業は両手を使って行いますから,「手が届けばいいだろ」というような
ズサンな足場では困ります。
壁や天井面からの間隔が適切どうかで,作業の能率がぜんぜん違うのです。
「渡邊興業」の足場はもちろんバッチリです。
同業者でこれをご覧になっている方,依頼してみてください。
【渡邊興業/埼玉県岩槻市/048−795−1995】
(ということで,ここに「渡邊興業」の面々の写真を載せるつもりが,うっかり
撮り忘れてしまいました。足場の撤去の時に撮影,掲載したいと思います。)
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● 私は家の周囲に置いてある荷物などを移動したあと,車の中で前日22日に
見積りに伺ったお宅の図面を広げて,面積の計算をしていました。
ある程度足場が組み上がってきてから,建物のチェックです。
プロパンガスのボンベが倒れないように壁に止めているチェーンの金具が
取れかかっているのを発見。
金具の形状も取付の位置も良くないようです。
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う〜む,確かこの前,どっかの現場でこれよりマシな金具を外した憶えが...
と思い,道具箱の中を漁ってみたら,出てきたので交換しました。
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● 次に電源ケーブルの金具の交換です。
これは亜鉛メッキされている金具なのですが,メッキの質が中途半端なため,
いずれはこのように錆びてしまいます。
錆落としをして,錆止塗料を塗り,外壁と一緒に塗っても,
ケーブルに接している内側は塗れないので,雨水が通るとせっかく塗り替えた外壁に
錆び水の流れ跡を付けることになります。
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そこで,ステンレスのものに交換しました。
これから家を建てるという方,金具はステンレスにしてもらってください。
せいぜい千円か2千円の違いです。
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● 屋根に上がってみました。
「状態を見てください」と言われていましたので,ポラロイドカメラを持って
上がり,次の写真と同様のものを撮影し,S様にお渡ししました。
東に向かって撮った南側の斜面です。
白い点々は鳥の落とし物で,塗装が剥げているわけではありません。
傾斜下側端の白い筋はホコリです。塗装の劣化ではありません。
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東に向かって撮った北側の斜面です。
冬期,夜露が降りる時期には,屋根の北側の斜面は,1日24時間のうち,
17時間位濡れた状態にあります。
ですから,北側から先に藻が生じ汚くなっていきます。
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次の写真は,北側の斜面のアップです。
ほんの少し,藻が生じていますが,今回は塗らないことにしました。
(コロニアルを塗装することについては賛否両論あり,
私は,基本的には,「塗り替える」よりも「葺き替える」ものだと思います。)
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ついでに,横樋もチェック。
傾斜はきちんと付けられており,ゴミが溜まっているところはありませんでした。
古くなってくると,炙ったスルメのように,歪んできますが,ぜんぜん大丈夫です。
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● 無事足場が組み終わり,今日の作業は終了です。
(渡邊さん,御苦労さまでした)。
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● 前日,私はS様に次のようなメールを送っていました。
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2001/10/27 00:00 Subject:
ご覧ください
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おはようございます。
さて,以前のメールにて,
【S様から最初にいただいたメールにあった,
『大イベントになる塗り替え』という御言葉に閃きを得て,
S様のお宅の塗り替え工事のレポートを従来に無い新たなコンテンツとして
作成する予定でおります。】
と私が書きましたのを憶えていらっしゃいますか?
それを下記に“仮”アップしてありますのでご覧ください。
http://www15.big.or.jp/~stt/06st.htm
“S様に御承諾がいただければ”25日頃にトップページから飛べるように
したいと思いますが,いかがでしょうか?
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奥様がこの件について何もおっしゃらないので,私は
『メールお送りしたのですが,ご覧になりましたか?』
とお尋ねしました。
『まだ見てません。』
とのお答えでしたので,
『重大な発表があります。見てください。』
と申し上げ,結果,
『お役に立つのであれば,どうぞ。』
と,御了解をいただきました。
S様から届いていたのが以下のメールです。
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2001/4/23 13:28 Subject:
大イベント塗り替え日記(不定期)
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4月23日
いよいよ、足場組!!
曽根塗装店さんの知合いだけあって、大量の足場のパーツも整然と置き、
効率の良い仕事ぶりでとても手際が良く、仕事が速く丁寧なことに【じ〜ん】
と来る。
足場も本当の職人さんが組むと芸術作品になるんだなぁ〜
わくわく (^−^)
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『大イベントになる塗り替え』という捉え方は,誰にでもできるものではないと
私は思います。
このメールを拝見して,つくづくそう思いました。
塗り替えなどというものは,「仕方なく行う,大金のかかる厄介事」と
考える人の方が多いのではないでしょうか?
私が過去に出会った方の中には,そんなふうに考えているとしか思えない方が
たくさんいました。
でも,心に余裕があれば,視点の数だけ楽しめる『イベント』になるわけです。
「どういう色にしようか」
「どんな人が工事をするのか」
「どんなやり方をするのか」...
信頼に背くことのないよう精一杯の仕事をさせていただきたいと思います。
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● 次回は,水洗いです。
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